ティンホイッスルのワークショップ
本日はグラスゴーへ行ってきました。
街にはケルティック・コネクションののぼり旗が立っていて、街をあげてのケルトのお祭りという感じがします。
今日やってきた理由はティンホイッスルのワークショップです。
会場のロイヤルコンサートホールへ。
中へ入ると、楽器やCDの特別販売ブースも♪
出演者のCDなどが置いてあり、スコティッシュなどのケルト音楽がずらりと並んでいて、見ていて楽しい売り場でした。
私は今回、「初心者のためのホイッスル」という講座に参加。参加者は15人程でした。
講師はLorne MacDougallという若手のパイプ奏者。
スコットランドでは、バグパイプを吹いている方がホイッスルを吹くことも多いようです。
周りの方とお話していると、「今朝ホイッスルを始めたよ。」という方から「1年前に始めてセッションに行っているわ。」という方まで。
レッスンの始めに、曲を聞かせて!ということで吹ける人は1人ずつ曲を披露することになりました。(私は本当の初心者なので披露していません。)
トップバッターは中国人の男の子。
アイリッシュの曲を披露してくれたのですが、トリルやカットなどの奏法が入ったなかなかの演奏でびっくり!
普段、バグパイプを吹いているそうです。
明らかに初心者ではなく、先生も笑いながら「君はおそらく初心者ではないね。」と。
その男の子の演奏後、皆「この演奏の後には弾きたくないよ!」と口を揃えて言い、会場は笑いに包まれました。
今日習った曲は、スコティッシュの「He Mandy’s trash Bach digraph」という曲。
この曲は仕事場から生まれた曲で、
織られた生地を柔らかくする為にリズミカルに机に向かって叩き込む作業中に、口ずさまれた曲なのだそうです。 最後には1人で1曲人前で吹く試練を与えられ、何とか乗り切りました・・・。初心者から始めてステップアップしていく気持ちが新鮮で、何だか楽しかったです。
今回のワークショップの参加で、グリッサンド・トリル・カットの方法を教えてもらい、どうすればケルトのサウンドになるのかほんの少しわかった気がします。
また、周りのスコティッシュの方と話して印象的だったのは、「ケルト音楽の復活」についてです。
30年ほど前のスコットランドでは、伝統音楽は古風なオールドファッションとみなされていて、若者には全く人気がなかったそうです。
それが今は大きく変わり、たくさんの若いミュージシャンがケルト音楽を演奏しています。
スコットランドの暗く寒い冬の時期に開催されるこの「ケルティック・コネクション」によって地元の方々は毎年、明るい気持ちになっているそうです。
ホイッスルのワークショップを通して、新しい角度から音楽を見れたような気がする1日でした・・・。
[動画]