2017-12-18

お茶好きの方にお勧め、グラスゴーのティーハウス

いつもブログをお読みくださり、ありがとうございます。
スコットランドでハープを勉強している松岡です。

ハープと言えば女性が演奏しているイメージをお持ちの方もいると思うのですが、世界的に活躍している奏者の中には男性も多くいます。
日本でも多くの男性ハーパーさん達が活躍されています^^

現在所属する伝統音楽学科のハープ科にも男の子が一人。
そんな彼が、「一番イケている場所」に連れて行ってくれるという事でハープ科の数人で付いて行きました。

グラスゴー出身の彼、一番のおすすめのお店は、

ケルビンブリッジ(Kelvinbridge)駅近くにある「Tchai-Ovna House of Tea」というティーハウス。

駅近くにあるのですが、あまり目立たない場所にあり、穴場として愛されているよう。
皆、「シークレット・プレイス!」と呼んでいました。

インドや東南アジアのような雰囲気が漂う、くつろげるお店。
ピアノが置いてあったり、チェスをしているお客さんがいたりと、とても良い雰囲気です♪

日本のお茶も置いてあります。

このお店のお茶の種類は、今まで見たことの無いほど豊富で、 100種類以上 はあったと思います。
私たちは、なぜか4人全員「チャイ」が飲みたい気分だったのですが、チャイだけでも6種類ほどありました。
全員、違った種類のチャイを注文。

私は、北インドのチャイを飲んだのですが、今まで飲んだことの無いような本格的なチャイでした。
ポットにたっぷりと入っている甘いチャイを小さいカップで飲みながらだと、話も弾みます。

やはり、話はハープの話題
ハープを勉強している者同士が集まると、何時間でもハープについて話してしまします。笑

今まで、このようにハープについて話せる友達が少なかったので、今の環境は涙の出るほどありがたいです。

皆、小型ハープ奏者としての未来 を考えていて、色々な話ができました。

私たちは、スコットランドではハープの第三世代に当たります。
カトリオーナやコリーナなど現在、第一線で活躍しておられる方々が第二世代です。

第三世代として、みんな新しい事をしたいと思っており、興味があるのがエレクトリック
現在もエレクトリックハープはありますが、さらに違う形の誰も聴いたことが無いような斬新なハープの演奏をしたいと話していました。
どれだけ伝統を崩さず、新しいものを取り入れることが出来るかが難しいところです。

また、ケルティックハープの地位について。
スコットランドやアイルランドでは、小型ハープは伝統楽器ですが、日本や他のヨーロッパの国では小型ハープは、「ペダルハープ」へ移行するための練習用の楽器と考えられている事が多いという事が 問題点 として上がりました。

その理由としては、きっとスコットランドやアイルランド、ブルターニュ、アメリカなど以外には本当の小型ハープのプロフェッショナルがほとんどおらず、大半の国で上手い奏者はクラシック音楽を弾くペダルハープ奏者だからではないか…という結論がでました。
今は、日本でも小型ハープ専門に勉強できる場所がほとんど無いので、その状況はしょうがないのかもしれません。

そんな環境もあり、私も選択の余地がなくスコットランドへ来ました。
スウェーデン、オランダの友達も同じ経緯でスコットランドで勉強していて、沢山の技術力を持った小型ハープ奏者のいるスコットランドは私たちにとって本当に魅力的にうつります。
ハープの仕事を考えても、ハープのレッスンを取り入れている小学校が多かったり、結婚式でも小型ハープ奏者を求められたりと受け入れ体制が整っていて、小型ハープ奏者にとって居心地の良い環境なのです。

皆スコットランドへ残ることを希望していますが、自国に戻った際に学んだことを自国風にアレンジして伝えることも、私たちの世代では大切になってくるのかなと感じました。

同じものを志す友達との時間を大切にしながら、小型ハープ界の発展のために何ができるのか考えていきたいと思ったのでした。



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