ニューヨーク②
今回の旅行では、本場NYのエンターテイメントを観ることも目的の一つに設定していました。
滞在2日目の夜は人生初のブロードウェイミュージカルを観ました。
歌に踊りに、コメディー的な要素も入ったショーは素晴らしく、ここまでの物を作り上げる為に積み上げてきた努力、一つ一つの本番に全力で挑むキャストの姿を間近に感じました。
音楽家を目指すものとして本当に勉強になります。
次の日には、「シルクドソレイユ」へ。
ちょうどニューヨークへ公演に来ていて、先輩がチケットを急遽プレゼントしてくださったのです。
考えられない程の人間離れした技の数々に圧倒され、沢山のショーによって作り上げられる一つの作品に感動しました。
最終日の夜には、ジャズの演奏を聴くためBird landという老舗ジャズクラブへ行きました。
というのも、ニューヨークへ行くことになった時、3年半前にハープフェスティバルで指導を受けたEdmar Castanedaさんがニューヨーク在住だった事を思い出したのです。
何とか彼の演奏をNYでもう一度聞けないかと思い、調べてみたところ、このジャズライブがヒットしました。
ジャズクラブBird landはとても雰囲気のある建物でした。
店内は予約のお客さんで満席。
チケット代以外に10$以上の飲食が必須ということで、私が到着した頃には皆お酒やお食事を楽しまれていました。
今回のライブはエールフランス主催の「ジャンゴ・ラインハルト NY祭」というタイトルのもの。
ジャンゴ・ラインハルトは、ベルギー出身のジャズギタリストでジプシー・スウィングの創設者。沢山のミュージシャンに影響を与えた音楽家なのだそうです。
メインは、フランスからのミュージシャンによる演奏だったのですが、ライブ中、演奏者みなが本当に楽しそうに演奏していて、見ている方も楽しくなるようなライブでした。
生涯で聞いたジャズライブの中で最も感動したと思います。
ハーピストのEdmarは今回、スペシャルゲストとして途中からステージに登場しました。
ギターとのDuoで彼自身の曲を演奏した後は、他のバンドメンバーも加わっての演奏で、ハープのソロパートも目立っていました。
彼は独自の演奏スタイルを確立していて、真似できないようなテクニックがふんだんに用いられています。
アルパとハープを合わせたような音の出し方、左手のベース、素晴らしいアドリブ、彼ほどジャズに自然と溶け込むハーピストはそういないのではないかと思わされます。
数年前に聞いた時から確実に進化していて、ただただ圧倒されました。
今回、ニューヨークでショーを観る事ができ、さらにハープの演奏まで聞くことができ、本当に良い旅の収穫となりました。
自分はまだまだだと改めて感じ、スコットランドで気持ち新たに頑張ろうと決意した旅となりました。